アズマロルヴァケル

京城学校 消えた少女たちのアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

京城学校 消えた少女たち(2015年製作の映画)
3.5
オチにビビった映画。

肺結核のために全寮制の女子校に入れられたチャ・ジュランが唯一の友人のヨンソクと共に女子校に隠された恐るべき陰謀を覗き見てしまう話。

内容は「エコール」「ミネハハ」のような奇妙な世界観ではあるものの、時代設定が1938年ということもあって、ちょっと「お嬢さん」を彷彿させるところもしばしば。

で、冒頭はよくある青春なんじゃないかなと思いきやそこから怪現象の連続で、目を疑いました。冒頭から梅干のような薬を飲まされたり、ヨンソクがジュランに紅い飴玉を食べさせようとしたりと不可解な点があり、魅力的でした。

中盤ではオチが明らかになるのですが、最早病気を持った女子たちにあんなことをよくもしてくれたなあと思わせるオチでして、それでいて消えた少女たちがこのあとどんな目にあったのかと思うと普通に可哀想でした。

しかし、主人公と友人以外はそんなにキャラクターが濃いわけではなく、カトウ校長の存在感はいいとして、軍人のケンジが後半からしゃしゃり出てカトウ校長の存在感を殺そうとするなよと思いました。あとカトウ校長に叱られたあの先生が後任というのもキャラが薄いせいで驚くほどでもなかったかも。

とはいえ、少女たちが泡を吹いていく様子やジュランのアクションシーンは見応えがありまして、説明不足でしたが、韓国映画にしてはなかなか面白かったホラー映画でした。