このレビューはネタバレを含みます
吹替で。ながら見。サントラが良い、正義。声優の声が良い、耳が幸せ、最高。
今の気分と合った、かな。
ドミノを倒す姿、わかりやすい暗喩に苦笑してしまう。音楽も相まって、クドさも感じる。一方で、同僚たちがあまりにも魅力的。
「僕の母は、発作で倒れて以来、まともに話が通じない、で、僕はいつも、母がおかしな発言をするたびに、正しく言い直してたんだけど、そうすると母は動揺するし、それがまた、僕にはストレスになって、もう最悪な状態だった、そんなとき、いいアドバイスをもらったんだ、自分にとっての現実を母に押し付けるのはもうやめて、母の現実にそのまま、入っていったらどうかと」
「セラピーにはもう行かなくなったんじゃ?」
「タクシーの運転手に言われた。彼は正しかった。言われた通りにしたら、すぐに、全てが楽になったんだ、アドリブでゲームをしているような生活に変わったよ。母がおかしなことを言ったら、僕がそれに乗っかる、母は満足するし、僕もある意味、楽しい」
認知症への向き合い方、サラッとした台詞だけど、良かった。
芝居で騙す、好きなシチュエーション。えげつないけど。
セラピーのシーンに毎度のことながらソワソワしちゃう、大事なんだけどね、ああいうの…
地下鉄で、死に対してまくしたてるシーン、自分を救ってくれる知識を探して、頭でっかちになってしまう気持ちわかる、と思って辛かった。
ヘレン・ミレンのブルーの衣装とブルーの瞳が本当に美しかった。
ペーニャさんのシリアス! うおお
あんな姿、ビデオに撮られてしまうの、きついよなあ。
ドミノ倒しは娘の姿につながる。
いやはや、よくできた脚本だなあと。
誰か大切なひとを亡くしたときにもう一度見たいかもしれないし、見なくても良いように、心の準備をしておきたい気もする。