高視聴率財テク生放送番組〝マネーモンスター〟放送中､突然現れた1人の男に番組がジャックされる｡
その男がここまでするにはある理由があった...｡
ジョディ･フォスター第4作目監督作品｡
キャストにはジョージ･クルーニーとジュリア･ロバーツという豪華共演｡
にもかかわらず鑑賞前そこまで期待していなかったというか､むしろどことなく不安さえも｡
が､そんな僕の不安を見事に払拭してくれて十分楽しる内容でした!
ジャックという言葉を聞くとその犯人が悪者だと思うはずです｡普通なら誰しもそう思うでしょう｡
しかし彼の言動を観ていると彼という存在を非難することはできない｡不思議と同情に似た感情すら抱いてしまう｡
本作でのジャック犯であるカイル(ジャック･オコンネル)はある理由があってこのようなことをしていると告げます｡
表面的には〝悪〟であったとしても私たちとなんら変わらない､苦しみを持った1人のただの人間｡
こんなことでもしない限り世間は何事もないかのように進んでいく｡彼のやり方が適切ではなかったにせよ｡
物語が展開していくにつれ､カイルの立場が変わっていくのが面白かったです｡
彼を演じたジャック･オコンネルはJ･クルーニーやJ･ロバーツに負けず劣らない演技を魅せてくれました｡
正直サスペンスとしてのインパクトはそれほど強くはないですが､先が気になる展開に引き込まれます!
そして時々やってくるシュールな笑い!これがいいアクセントに!
まさか本作で笑えるとは思ってもなかった!笑
堅すぎない作りにしたのは共感が持てます!
ラストの沈んだ気持ちも見事に笑いの部分で晴らしてくれました!
本作に対する心配は不要だったようです!失敬!
