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セトウツミのRのネタバレレビュー・内容・結末

セトウツミ(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で鑑賞。

2016年公開の邦画。

監督は「まほろ駅前多田便利軒」の大森立嗣。

クールメガネの内海(池松壮亮「裏切りの街」)とおバカなツンツンヘアーの瀬戸(菅田将暉「溺れるナイフ」)、2人の高校生がただひたすら「ダベる」だけの青春コメディ。

いやぁ、良かった。

なんつーか、これこそ極上のひと時と言えるのではないだろうか?

上映時間73分の中で、くだらない話から色恋話、そしてほんの少しのほろ苦さを醸し出しながらも会話のみで成立させてしまう本作。

やっぱり何と言っても主演2人がすごい!

今が旬の2人ということもあるが、池松君も菅田君も数々の作品で鍛え上げられただけあって、会話のシーンは言わずもがな、その会話と会話の絶妙な間、仕草に至るまで高校生らしさも失わずに、それでいて嘘くささなく演じられていたと思う。

関西弁も心地いい。

個人的に会話のみで成立させる作品て、非常に演じる側も撮る側も小細工が効かない分、難しいんじゃないかなと思うんだけど、今作は、もうこの2人を引っ張ってきただけで勝ちだと思う。

あと、監督が「まほろシリーズ」の大森立嗣なだけあって、もう言ってしまえばこの手のブロマンスものはお手の物なんだろう。

正直、観ている際中、ずっと専門の仲間と遅くまでラクーア前の公園でタバコを吸いながら、くだらない話をしてた頃を思い出した。

今はなかなか会えないけど、そういう意味では今作は、くだらないけど、人生においてかけがえのない時間を思い返してくれる大切ない作品になった。

また、みんなで会いたいなぁ。
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