ファッションデザイナーとして名声を得ているトム・フォード監督作品らしく、要所要所にセンスが光るなー。
金も仕事も満たされて、イケメンのダンナもいるブルジョワ層のスーザン。
人も羨むような生活だが、何故か満たされない思いを抱いている。
そんなある日、20年前に別れた元夫から、彼が書いた小説が送られてくる...
「夜の獣たち」という題名のその小説は極めて暴力的な内容で、観ている自分もすっかりドス黒い気分に。
果たして、この小説を送った元夫の意図は何なのか?
普通に考えたら、こーんな嫌な気分になる小説を送ってきたらもう、嫌がらせかよっ!と思うのだが。
そこは、彼等の過去と微妙にリンクしているのか、エイミー・アダムス演じる妻は何やら衝撃を受けているようだ。
自らが捨て去った過去は、二度と取り戻す事は出来ない。
後悔先に立たず。
覆水盆に返らず。
うーむ。色々と解説して欲しいところも多々あるが、映像の美しさと引き込まれてゆくストーリー展開は圧巻。