OASIS

ノクターナル・アニマルズのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

もちろんスーザンに対してざまあみろという感情は持ってしまうが、その感情一辺倒だけでは終わらない味わい深さがある。
あのラスト。
こちらとしては絶対エドワードは来ないだろうなと思っているが、スーザンはそれでも待ち続けていて、次第に「やっぱり来ないよね、あれだけ酷い仕打ちをした私だもの」と悟る表情のうまいことうまいこと。
しかもそこで終わるかという残酷過ぎて巧みすぎる余韻の使い方。
不安に苛まれながらも、やっぱり女としての部分は出したいしちょっと胸元の開いたドレスであの頃の魅力的だった私も見せたい、という強かさが鼻につくし痛々しくもあった。

あの時選択されたもの、されなかったものそれぞれにドラマがあって、自分がまさか選択されなかった側に回るとは思わない者の悲惨でもあり滑稽でもある物語だった。
OASIS

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