このレビューはネタバレを含みます
「カルチャーのあるところに行きたい」
わかる!!!って。
文化と教養が自然と手に入る環境が羨ましくて仕方ない。ネットがある今のほうが切実さが増してるかも。刺さった。
車に乗って朗読のテープを聴いて涙ぐむ母娘、喧嘩ばかりだけど、仲良し。グザヴィエ・ドランの『マイ・マザー』『mommy』なんかを連想、なんだろ、世代を感じた。
親友のいる生活、いいね。
ゲイとカトリック、もうなんか定番の描写になってきてないか、ホントに、なんとかならんのかね。
カウンセラーの母、うつ病の父、なかなかしんどい家庭環境だけど、あっけらかんと育ってるレディバード、なかなかすげえ。
演劇やって、生徒会に立候補して、飽きたらやめちゃう、イタイ子の代名詞みたいなレディバード。
あの感じ、誰かに似てる、と思ったけど、誰だろう、クラスに一人はいた? いや違う…誰かに似てる。シンパシーは感じるけど、私ではない、眩しく見えていた、あの子。
あんなに破天荒でいかにも悪目立ちしてそうな女の子なのに、クラスのクイーンビーに「あんた誰?」って言われちゃうのかよ、マジか、なんて。
レディバードとギャルの一時的な友情、なんだか、わかる気がした、あれだけ生きる環境が違うと、逆にこう、物珍しさも手伝って、気が合う部分もあるにはある、という。リアリティがあった。早く結婚して子供が欲しいギャルに、ちょっとだけ戸惑う感じ、この世にはいろんな人生、いろんな夢があると知る描写、成長、とても良かった。
ティモシー・シャラメ、独特だな、昔から誰かがやってきたポジションの役どころだけど、明らかに新世代、って感じがするのがすごいな。
田舎なんか大ッ嫌いだけど、田舎をバカにされるとチョットいらつく、嫌なところいっぱいあるけど、郷土愛はある、あるよね、ほどよい。
どこかの時点で、もういつ終わってもいいやと思ったけど、ちょうどいいところで終わった感じがする。
なんだろうな、共感できそうで、できなかった理由を考えてる…うーん…恋愛が特に重要じゃなかった、それどころじゃなかった十代の女の子の話が見たいかな。映画になりにくいのはわかってるけど。