お母さん役の佐伯日菜子さん以外は俳優じゃない人たちが役柄を演じていて、台詞は棒読みだったり、モッタリとした間があったりする。でも、このぎこちなさが人間くさくて、この作品に心地よくフィットしてると思う。微妙な距離だったり…独特な空気が漂っていて、次第に引き込まれる。
きっと性別や、育ってきた生活環境で…
見えるものが変わる万華鏡のような作品。
私はまだ子供側なのかな(苦笑)
夕暮れのドライブ…
お出かけした日の…帰りの車の中。
緩やかな橙色に染まる、程よい疲労感。
まだ帰りたくないな…って考えてる。
あの時の気持ちと、同じ題名。
この１日が終わらなきゃいいのに…
もっと続いて欲しい…って。
微かに胸の奥をくすぐる切なさ…
これからお家に帰る安堵も…ね。
帰りに何処かのファミレスにでも入って、家族みんなで食べる食事だったり…
楽しかったね。また行こうね。
明日に馳せる想いが生まれる。
エンドロールの最後に映し出される絵が…
優しい答えになっててホッコリした。
自分が親になって、旦那さまとケンカとかしたら…２人でムクれながら観たい。
ギッスギスで無言で、目も合わさなくても…これを観終わったら、ちゃんと『ごめんなさい』できるかも…なんて、変なことを考えた。
穏やかな気怠さが心地いい良作でした。
