茶一郎

ラブ・アゲインの茶一郎のレビュー・感想・評価

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)
3.7
「フォーカス」(2015.5.1公開)同監督コンビ作品

『大人になれないオトナ達』

 元妻を見返すために立ち上がるダメ男の話。一見、群像劇的に広がるストーリーラインは最終的に一つの大団円に収束し、素直に大爆笑できるコメディと共にスカっとした気持ち良さ、ほんの少しの感動を味わえます。

 見事な脚本をまとめたのはダン・フォーゲルマン。…といえば「塔の上のラプンツェル」や「ボルト」と言ったディズニールネッサンス後の傑作達の脚本担当でもあります。
 また、演者陣は、スティーブ・カレル、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン、ライアン・ゴズリングと現行トップの役者の共演を見られます。

 安心して見られるラブ・コメディ、映画の呼吸感も良い、メタ的なギャグ、改めてコミュニケーションの大切さを描いている…

と個人的には大好きなポイントばかりですが、一つ、終盤の演説シーンがどうもノれない。やはり映画のテーマなるものは言葉(演説)ではなく画で見せて欲しい、という個人的な無いモノねだりです。

同監督作「フォーカス」にも期待です。
茶一郎

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