このレビューはネタバレを含みます
カブスカウト(ボーイスカウトの幼年版)一行が、サマーキャンプ中に狼人間"カイ"と遭遇するベルギー産ホラー映画。
前フリ長いなあと思いながら見る前半は、いじめられっ子のサムが木の面を被ったカイを見つけるが周りには信じてもらえない展開から、不思議で危うい交流を描くのかなーと思いきやそうではなく。
その後諸々あり、スカウト隊長の「"カイ"は驚かすために作った嘘だ！」の台詞で、また例の多重人格を見せられてた的な展開か…と思いきやそうでもなく。
結局はカイを下僕的に従えた大男のオッサンの唐突な登場で、ありふれたホラーに着陸する。
全体的に雑にとっ散らかっていて何がしたいのかよく分からない。
二重人格の展開については、明らかに観客の予想を裏切る制作陣の狙いがあると思うけど、どうせ展開を裏切るならば、もう少し分かり易く振った上で急ハンドルを何回も切るような力技が見たかった。
サムが悪の波動に目覚めてボスのオッサンをも殺しかねないオチはゾクゾクするものを感じるだけに、何だかもったいなく思えた。
