怖かった。ドキュメンタリー的手法も使ってると聞いてたから、ヒトラーらしいことを言えば言うほどにモノマネだと思ってるドイツの人々が笑う。映画の鑑賞者席からも笑い声が聞こえてくる。
脳内では「サウルの息子」の場面が流れる、実際の収容所の白黒映像も。
なのについ私も笑ってしまう。
まるで今の日本のようだと思わせる場面がいくつもあって、その度に悪寒が走って眼が覚める。笑ってる場合じゃない。
なのに映画は進む。
残念ながら彼方此方雑な脚本や設定(ラストも含めて)は有ったが、それでも今見るべき映画だと言って良いと思う。