橘

ジョン・F・ドノヴァンの死と生の橘のレビュー・感想・評価

3.9
久々のグザヴィエ・ドラン作品。映像は今回も好き、英語なのが新鮮でした。
オーバードーズで亡くなってしまったジョンへの、成長したルパートからの壮大な感謝と決意表明かな。こうやって生きていきます、と。

ジョンとルパートの文通云々かと思ってたらそこはグザヴィエ・ドラン監督の平常運転、母と息子の確執でした。
上手くてかわいいジェイコブ・トレンブレイくんと、キンキンしないナタリー・ポートマンさんだからいつもよりは大人しく観られました。
ジョンのドラマのED見てる最中のルパートの叫び「これを見るために生まれてきた!」って表現は、よく見かけるやつ()だけど可愛すぎました。

母と息子の確執回想に、長じたルパートがそれをインタビュアーに話すシーン、ジョン視点の回想は自身の恋愛と母との確執もあり…と目まぐるしいけどバランスは良かったです。あたふたなりません。
ジョンとルパートが最後まで会うことはないのも好きです。手紙だけのやり取り。顔合わせないからお互いに言えることもあったんだろうな。
ルパートがインタビュー終えてからのラストシーン、「マイ・プライベート・アイダホ」なのはもう。でもこの映画と違って、ルパートはこの道と決別しないんだろう。


キャシー・ベイツさん好き。今回もよかった…




誕生日に観た映画の感想を今頃書いてます。
疲れたから今夜はもうとことん眠りたい…ってことあります。よく眠りたいから、薬多めにかけてしまったんですよね……これは事故です。。
余談ですが今の日本の睡眠薬だとオーバードーズで亡くなるのは難しいです。
橘