グザヴィエ・ドラン監督の新作となれば、観なアカンやろ。と鑑賞。
大ヒットTVドラマで一躍人気俳優となった、ジョン・F・ドノヴァン。
物語は、彼の死から始まり、その死の真相を、11歳の少年ルパートとジョンが交わした100通以上に及ぶ"秘密の文通"から解き明かしてゆく…
とゆーミステリアスなあらすじではあるが、そんなにミステリー要素は無い。
要するに、華やかな世界で一世風靡した青年の影と孤独のお話である。
人間は高みに昇れば昇るほど、堕ちた時のダメージは計り知れない。
大勢のファンから愛され、周囲からもてはやされるジョンだが、それ故に、全てを失う恐怖と、本当の自分を押さえているストレスに苛まれてゆく。
そこらへんは辛かろうなぁ、と思うが、
差別的な世間の目や非難より何より、自分自身を受け入れて全てをリスタートさせられるか、というジョン・F・ドノヴァンの内面の問題なんじゃないかなぁー。
ナタリー・ポートマン、キャシー・ベイツ、スーザン・サランドンと、豪華キャストだが、やはりキャシー・ベイツとスーザン・サランドンの演技力はハンパない。
映画の内容とは関係なく、震えた。