わ、やられた。
中盤までのミスリードを誘う構成にまんまと引っかかった。
ネットでも話題となっている菓子「ばかうけ」型の飛行物体が、突如、世界の各所に現れる。
明らかに地球外生命体である彼らの目的は何なのか?
エイミー・アダムス演じる言語学者と、ジェレミー・レナー演じる物理学者が、その真意を探っていくのだが...
未知の生命体に遭遇した時、「侵略」「攻撃」という発想が真っ先に浮かぶのは、この地球上で生まれ進化した生命体の人間ならではなのだろうか。
歴史を遡ってみても、人間は自らが理解出来ない人種、文化、思考を排除するべく、虐殺や侵略を行なってきており、それは今現在でも続いてる。
しかし、本作の地球外生命体は、それを凌駕する分からなさで人類を翻弄するのだ。
そりゃさー、地球上の未知の人種に出会って言葉が全く通じなくても、取り敢えず自分と同じ人型をしているワケで、ボディーランゲージとか表情とかで、ちっとは意思疎通が図れると思うが、
全く自分達と違う外見で、どこが目なのか口なのか、そもそも人間と同じ規管があるのかも定かではない生命体とのコミュニケーションって、途方に暮れるよな〜。
割りかしここ数年流行ってる、時間軸シャッフルネタの新しい描き方。
過去、現在、未来に繋がる出来事の分岐と解釈が難解で、SF脳をそんなに持ち合わせていない自分は暫し混乱。
もう一度観たい。