トリュフォーの観る
久しぶり観るです
場末カフェのピアニストシャリル。
著名だった彼には暗い過去あり名
も変えて人知れずひっそりと。
そこに疎遠だったギャングの兄が
助け求めてやって来るが
ピアニストを巡る三人の女と家族
の過去と今の話が面白く語り口も
流れもとても好きです
兄に巻き込まれるシャリルがマスターと
のトラブルから彼に恋する女給、共に
暮らす弟も巻き込んでのサスペンス
兄さえ来なければなのかシャリルに流れ
る血のせいなのかサイレントでロング
ショットの雪の中クライマックスは
とても美しく哀しい
家族壊すのに自分の家族は大事にするからギャングは嫌いだと言ってるトリュフォー。
オープニングでギャングの兄を助ける
善良で家族大事にしてそうなオジさんとの意味無さそうなのにそこそこ長い会話が入ってるのは意味深です
シャリルは女性に取って疫病神のようでもあり厄を受けないのが売春婦というのも何となく分るような
そんな女性の敵のピアニストなど撃って
しまえ!という事でしょうか
時折流れるジョルジュ・ドルリューの甘いメロディーが男女のテンション高めるのはトリュフォー映画の一つの肝で本作でも女給と初めて共に帰宅するシーンとても良いです。臆病なシャリル
ラウール・クタールの夜景から車のフロントガラス越しのぼやけた雪景色も素晴らしい。
ヌーヴェル・ヴァーグは才能の集結なのだなと久しぶり観て思うです
42/220