フライ

ぼくのエリ 200歳の少女のフライのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

12才の男の子オスカーと、12才のままでヴァンパイアになった女の子エリとの、不思議で切ない残酷なラブストーリー?ホラー。

母子家庭で育つオスカーは、犯罪に興味を持った少し変わった少年で、家にも居場所が無く、学校でもイジメに合うなど色々と問題を抱えていたが、ある日の夜、年老いた男性と少女エリが同じアパートに越してきた事で、日常が一変していくのだが…かなり残酷な描写も有るが、単なるホラーでは無いところがとても楽しめた。

作品で流れる叙情的な音楽や、エリの序盤から終盤のイメージの違いとオスカーのエリへの純粋な気持ちが、作品の表層的な少年と少女の純粋なやり取りとして心に染みると同時に、序盤感じたヴァンパイアとしてのエリの能力や怖さ、ラストで感じる年老いた男性と、オスカーが重なり、切なく残酷な物語に思え、作品としての奥深さを感じさせてくれたのがとても良かった。
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