「スイスに行きたい」って要するにそういうことか！2周目みてる途中でようやく気づいたわ…たぶんヨーロッパの人がみたらすぐに察するんだろうな。
シーンで起きてることの意味がその場で説明されない箇所がけっこうあったり、画面のなかで見るべきポイントがわからないと重要な描写を見逃してしまったりと、観客に頭を使わせるような作風だった。
テーマがテーマだけに慎重にみるべき作品だと思うが、まだいまいち消化しきれてない。「スマホで撮る」という行為はどういう意味合いで用いられているんだろうか。
一筋縄ではいかない人物がそろった一家のなかでも、個人的にイザベル・ユペール演じるアンヌがなかなか計算高い人間でおもしろかった。
息子に対して「自分のことは自分でやれ」と言いながらも、けっきょく色々口を出してしまう。（息子からしたらめっちゃプライド傷つけられるタイプ）
よくある過干渉な母親像かと思いきや、実はわが身の安全を最優先に確保していて…
よくも悪くも「さすが経営者」といいたくなるような、冷徹な判断力の持ち主だった。
あと、トランティニヤンがめっちゃお爺ちゃんになっていて最初気がつかなかった。
