アギゴン

マジカル・ガールのアギゴンのネタバレレビュー・内容・結末

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

これはかなり後味の悪い作品でした。淀んだ空気を纏っているような、誰も救われない。


自分の記憶の記録のためにも
これ以降はネタバレ載せちゃってます。
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白血病で余命幾ばくもないアリシア12歳。彼女の望みは13歳になる事。そんな彼女の楽しみは大好きな日本のアニメ魔法少女ユキコの世界に浸ることだった。
アリシアの父ルイスは日に日にやせ細って行く娘を傍で見ていて、娘が喜ぶ様なことを何でもしてやりたいと思っていた。
大好きな魔法少女の音楽にのって踊る娘。アニメの主人公が着ているドレスを密かに贈ろうと計画をする。しかし、そのドレスは高額で失業中の彼にはとても手の出る品ではなかった。売れるものは全て売るも、雀の涙ほどのお金しかならず、困り果てていた。
いっそ宝石泥棒をやろうかと頭をよぎる。ショーウィンドウを眺めていたルイスの頭上から突如上から吐瀉物が降ってきた。
「なんて日だ!!」ルイスはため息をしその場を立ち去ろうとした時、慌てて走ってきた女性に呼び止められる。上の階から外へ吐瀉物を吐いてしまったバルバラと言う女性は、ルイスに謝罪。彼女の提案で自宅で着替えとシャワーをさせてもらうことに。
バルバラは精神病を患っており、バルバラの奇行に手をやいた夫が腹を立て部屋を出ていってしまったショックで、気持ち悪くなり窓から吐いてしまったのだった。
寂しさもあって、会ったばかりのルイスと一夜を共に過ごしてしまう。
明くる日、冷静になって戻ってきた夫は
バルバラを優しく支えようとしてくれた。バルバラはたとえ一瞬でも夫を裏切ってしまったことに後悔を抱く。
一方ルイスは、あの一夜の事をネタにバルバラを脅迫し高額な金を要求し始める。
夫には知られたくはないバルバラは悩んだ末、昔働いていたSMクラブで一度っきりと決め復帰をして金を用意する。
ルイスはその金で、娘のためにドレスを購入。しかし彼が期待していた娘の笑顔は一瞬に消え、浮かない顔をしていた。
ドレスはステッキとセットで初めて「魔法少女に変身できる」ものだったのだ。
ステッキはドレスよりもさらに高額なものだった。ルイスが考えつくのはやはりバルバラにゆすりをかけることだった。バルバラはそれに渋々承諾をする。
高額な額を短期間で稼ぐには禁断の「トカゲ部屋」と呼ばれる高額報酬の部屋に入る事を決断しなければならなかった。
変態趣味な客を取らされ顔をズタボロにされボロ雑巾のような扱いをされたバルバラはルイスに対して憎しみが込み上げていく。かつてバルバラの恩師であったダミアンを頼って、彼女はルイスに復讐をしていくのだった。


感想
いくらなんでも酷すぎるでしょ!父親のせいでもあるけど、ダミアンやり過ぎ。
このことから、映画の冒頭でバルバラとダミアンのその後の関係性が想像出来た。
めちゃ最後胸くそでした。
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