今自分が存在する世界と限りなく近く、遠いパラレルワールド。
そこでは独裁者鈴木の命令により佐藤狩り、リアル鬼ごっこが行われていた。
そんな中、救世主として元の世界からパラレルワールドに飛ばされていた佐藤翼が、再び元の世界へと飛ばされてしまう。
「鬼」を連れて…。
全国の佐藤さんが鬼に狙われる話第2弾。
前作で別次元に飛ばされた、主人公を描く。
苗字が佐藤って名前が1番多くて2位の鈴木さんがコンプレックス持ってるっていう理由から狙われたらしい。
う~ん、人が人を憎む理由は様々です。
前作と同様のパラレルワールドの存在から行き来する設定。
まあ1で終わってる話を無理やり作った感じ。
B級映画と思えばそんなにつまらなくもない。
特に良いと思ったのは、主人公の走り(逃走)に磨きがかかって、臨場感のある走りだと思う。
また、今回は街中で堂々と「リアル鬼ごっこ」をする。
浮世離れした「鬼」と若者達が、周りに冷ややかな目で見られながら全力疾走する光景はシュールで面白い。
恋愛要素とかも良い感じ。
ただ1に比べるとひりつくような緊張感とか、ミステリアス感は若干弱い。
しかも、あまりにも少ない「鬼」の数。
たった三体。
一応前作からパワーアップしてる設定だったけど、身体能力が向上してても肝心な頭が悪かったら鬼の性能も全部台無し。
幾ら見た目がカッコ良くなってても自分は前作の鬼の方が好きです。
そのせいかあまりハラハラせず、それぐらいなら何とかなるだろ、と思ってしまう。
けど完成度はそこまで変わらない。
結局の所展開としては前回と変わらないものの、娯楽作として十分楽しめます。
前作を観とく必要はあるけれど。
あと、主人公以外キャストが代わってたけど、特に気にはなりませんでした。
しかし、前作の母役がなぜ今回彼女役で出てきてるw
奇妙すぎるぞ、キャスティング。