akihiko810

アトリエの春、昼下がりの裸婦のakihiko810のレビュー・感想・評価

3.8
gyaoで視聴。韓国映画。ミラノ国際映画祭で最優秀作品賞・主演女優賞・撮影賞の三冠を達成の作品とのこと。

1969年韓国。ベトナム戦争への軍隊派遣で揺れる韓国。難病に苦しむ彫刻家と彼を励ます妻。創作意欲を取り戻してもらうため、妻は村で若い女性ミンギョンを見つけ、モデルとして雇う。夫は徐々に創作意欲を取り戻し笑顔が戻ってくる。同時にミンギョンも夫からの虐待を受けて苦しんでおり、彼女も徐々に前向きになっていく…

官能映画ではないが、芸術家とその裸婦モデルを主役にしてる映画なので
ふんだんにハダカのシーンが出てくる。
主演女優イ・ユヨン(黒木華に似ている)の腋毛、陰毛ヌード(モザイクなし)は見もの。モデルのたしなみだから、と腋毛を剃られるシーンもある。

社会描写も上手い。芸術家家族以外は金もってなさそうな田舎の町、またイ・ユヨンをDVするヒモ男は、明言されてないがベトナム戦争からの帰還兵なのだろう、戦争のトラウマが女に暴力をふるわせる。

ラストは破滅を迎えるものの、その穏やかな破滅はどこか心地よい。
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