たつかわ

パディントン 2のたつかわのレビュー・感想・評価

パディントン 2(2017年製作の映画)
3.6
コメディ要素が強すぎて、移民問題が埋没

前作は2011年にイギリスで公開されました。移民問題をテーマに描いているだけではなく無理なく、自然に相手を受け入れることの素晴らしさ説いている点が良かった。

公開後、2017年にイギリスのEU離脱宣言など「反移民」の流れがあったので、個人的には移民問題に対して何かしらのメッセージを込めた作品だと期待しました。しかし、自警団と称してパディントンを監視する隣人のカリーさん(だけの自警団)の存在やカリーさんの目の前でブラウン一家を乗せた車がエンストしてしまった時、ウィンザー・ガーデンに住んでいる住民が肌の色関係なく全員で車を押すシーンは感動的だったが、それでも本作の移民に対してのメッセージ性は期待値には届かなかった。

一方で、本作はとにかくコメディ要素が前作に比べて強く、アルバイト、囚人シーンそしてヒューグラント演じるブキャナンの存在がとにかく面白く、子供や大人問わず楽しめます。一方で面白すぎて移民要素が埋没してしまったと思います。
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