ふき

戦国自衛隊のふきのレビュー・感想・評価

戦国自衛隊(1979年製作の映画)
4.0
戦国時代にタイムスリップした自衛隊の一個小隊が、生き延びるために様々な状況を戦い抜く作品。

自衛隊員それぞれが戦国時代での生き方を模索していく過程が面白い。暴走するもの、逃避するもの、人間関係を築くものなどなど、隊員がただ死んでいくだけではない、人間として描かれている。特に千葉真一氏演じる伊庭と夏八木勲氏演じる景虎の、友情を超えた愛情とも言えそうな関係性は、物語の軸となって最後まで心を揺さぶってくれた。前半にあるデートシーンも充実していて素晴らしい。

難点は、自衛隊と戦国武将の戦いや合戦が後半にまとめられ、前半の戦闘はタイムスリップに直面した自衛隊員同士の現代戦であることか。楽しみにしていた映像がなかなかこなくて、やきもきしてしまった。
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