ノッチ

悪魔の館のノッチのレビュー・感想・評価

悪魔の館(1896年製作の映画)
2.5
世界初のモンスターホラー映画といわれるジョルジュ・メリエスの『悪魔の館』。

悪魔と城を守る兵士が戦う内容のトリック映画です。

ジョルジュ・メリエスは、元奇術師としてのトリックを活かした撮影技法が画期的で、特撮の父と呼ばれています。

この作品は、1896年にフランスで作られたもので、『Le Manoir du Diable』というタイトルで、アメリカでは『幽霊城』(The Haunted Castle )という名でリリースされた。

公開されたのは1896年12月24日ということなので、クリスマスイブには毎年観ようではありませんか。

ホラー映画全体としては、1895年の『メアリー女王の処刑』をホラー映画と見なさなければ、この作品がホラー映画というジャンルの世界初となる。

また、吸血鬼映画(というには微妙だが)としても一番最初の映画とも言われる。

だが、恐怖というよりはちょっとした喜劇にしか見えなかったりする。

女性(王女?)のところに悪魔が現れるが、何とか退散させると次に現れたのはイケメン男。

女性はコロッと騙されて手を差し伸べると、男は悪魔の本性を現して女性をさらっていく、というような物語です。

たった3分の映画ですが、当時3分は長編だったのです。

当時としては画期的なトリック映像のコメディホラー作品になっています。

とても歴史を感じる作品ですね。
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