April01

ONE PIECE FILM GOLDのApril01のレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)
3.2
舞台がカジノということで、金ぴかゴージャスなエンターテインメントの煌びやかな世界観、特にオープニングのステージは圧巻で、ダイナミックな奥行き或る映像は映画館で観てこそ、という感じ。

その点は良しとしても、ストーリーは物足りない。

特に、いったんやられておいて、やり返して勝利というパターンはワンピースの王道なので、さらに、やり返した後、さらにやられて、そのヤラレは演技だったんだよ
あたりで脚本があざとすぎて興ざめする。
そしてさらにヤラレて・・・というパターンはいつもの見慣れてる繰り返しを倍にしたみたいで疲れた。

あとゾロをね~、そういう風に使うんじゃね~!ともう見てられなくて。目をつぶって場面をやり過ごしたかった気分。ゾロは加入時の手足縛られて身動きとれなくて、の磔状態からここまで来てるので、能力者じゃない生身の人間ながらこんなに懸賞金上がってるところが超人的。そもそもルフィが能力者というアドバンテージあっての5億ってこと考えれば、3億超えのゾロはやっぱり一味のナンバー2で間違いない。安い絶体絶命状態は今さら似合わない。やっぱゾロ好きなんだわ、と再認識。

とにかくわざとらしくて、大切なキャラをそんな風に消費するんじゃねーという感が終始ぬぐえず。

特にサボ登場のところは本当にやめて欲しかった。
ルッチとスパンダム登場の必然性も特に感じない。

いずれもスケール感出す為に駆り出された感。

本作単体で見る分には良いかもしれないけれど、シリーズ通してキャラに愛着感じてそれぞれのバックグラウンドから切り離せない歴史を重んずる自分みたいなタイプは、こういう軽い使われ方、苦手。

ストーリーもドラマ性に欠けて小さい印象。

それと毎度のことながら、付け足しみたいなタレント声優起用やめましょう。
カリーナとバカラのタレント声優がダメすぎて、つらい。

タメがつくれなくて、長セリフになると、後半妙に詰まった感じの急ぎ足になるのが素人声優の特徴。

こいつら後で誰だか調べてやる!って思いながら見てた。

アニメ漬けの日々送ってみると、職業声優か否かの差は本当に大きいと気づく。
April01

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