Shintaro

君の名は。のShintaroのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.4
あぁ、、いいわ……。

”君…夢で会ったような…” 女の子に言われたら死んでもいいセリフ。そのセリフ1つでストーリーを作ってしまったような、妄想の究極系がこれ。


『雲の向こう、約束の場所』において1ミリも共感出来ないナルシズム(世界観は良かった)と 昔告ってフラれた人が好きな監督さんだった という事で自分的には反射的に拒絶反応を起こす監督と作品だった。
今回、比較的信用できるフィルマークスの高評価ぶりと観ないで叩かないぞ精神で、内心罵倒しまくる勢いでバルト9へ。”どれほど身勝手で空虚な厨二作かと吐き捨ててやるわ!!” と。
…エスカレーター降りる頃には心臓イカれるほどのドキドキでした。
クソ汚ねー新宿の景色が一瞬変わって見えたのは夢か?

冒頭の絵のキレイさに
”へぇー…”
オープニングの演出に
”やるやん…”
中盤の入れ替わりシーンに
”…かわいい…”
終盤の衝撃展開に
”………”
ラストの出会いに
”……(嗚咽)”

ヒロイン三葉は副業として巫女に扮するというサービスでしかない描写。普通に3年前の瀧クンでもイチコロでしょうね。
口噛み酒の件。同じクラスのビッチらしき女が ”うわーっ、絶対無理だわー” 的な発言をしていたが、俺には理解出来ない。
一口でいい! 俺にくれ!
変態的需要にもちゃんと答える新海さん、ありがとう。
三葉(瀧クンver)も揉めるところはちゃんと揉んでおくところや、瀧クン(三葉ver)が ”リアルすぎるよ〜、、” の件は最高に笑えますし、間接的な身体の関係ですよね。
色々シーンを思い出すが、印象的なのは瀧クン(三葉ver)が先輩のスカートを縫ってあげたところ。その後先輩が何気なく髪をたくし上げる仕草で、この映画アリだなと思いました。
山手線と中央線って大久保から新宿に来る手前でめっちゃ窓が近くなるんですが、もうこれからは そこにはドラマしか待ってないとしか思わなくなりました。

キャラクターデザインに前2作とも特にバルト9でも好評だった『あの花』『心が叫びたがってるんだ』の人を持ってくるあたりがにくい。あの雰囲気に最強の背景作画と演出を組み合せれば そりゃ売れるわ。

ラストは ”青春” のドピークでピリオドを打つ感じがもう胸いっぱいですよ。その先なんて考えさせない勢いで ときめきます。

あぁーあ、恋してーーわ、

内容とは関係ありませんが、ケンカしようとしていた相手に恋してしまった、そんな映画でした。
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