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何者のwhiskeyのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.3
(改訂稿)しばらく前に観た。まんま就活の映画。演劇部の学生の雰囲気が懐かしかった。先輩の芝居を観に行くのが当時好きだったので。

SNSが普及してるとかはともかく、自分のことも他人のことも企業のことも就活のことも、すべて批評家気取りで偉そうに批評する大学生特有の不思議なマインドは、昔とまったく変わってないと思った。

僕自身がそうだったが若い頃は、実際に働いている人々とのリアルな交流がまったくないから、想像力が働かない。自分探しに必死で、企業のことにはなかなか目が向かない。本作でも、学生達のことは描かれるが、将来の勤め先になるかもしれない企業の描かれ方は何か書き割りのようで、面接官の向こう側にあるものに目が届かない就活生をよく表しているなと思った。

突然サイコホラーのようなシーンが出てきて驚いた。希望よりも閉塞感が強く、就活生に希望を与えるような映画ではないので、「就活したくない」というレビューが多いのもよくわかる。
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