さいごん

何者のさいごんのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.9
桐島がある種の優しさを含んでチクリチクリと痛かった映画だったとしたら、この映画は確実な悪意を持ってナイフでグサグサ刺してくる映画。
良い意味でこれ以上やめろーとスクリーンにポップコーン投げつけたくなった映画はこれだけかもしれない。
(悪い意味で手荷物全部投げつけてやりたくなるような映画はあるけど)

ちなみにこの映画の1番の楽しみ方は、この映画の感想を見てまわり、鋭い考察に唸ったり意味が分からなかったという感想を書いてる人を蔑んだりした後に客観的に自分を見てみること。
なかなかに映画の深みが増しますぜ。

ただ、本当に嫌味じゃなくこの映画を見て意味が分からなかったという感想を持つ人は幸せな生き方をしているんだと思う。
この映画に共鳴しちゃう奴なんて面倒くさい奴だし、その面倒くさすら自分では可愛げの部分だとか思っちゃってる心底面倒くさい奴だもん。
朝井リョウが「1番見せたくなかった部分」というような表現をしていたけど正にその通りだと思った。

万人に勧められる映画でもないし圧倒的な完成度とはまた違うけれどとにかく心に突き刺さった映画だった。
特に僕みたいにFilmarksで長文のレビュー書いて悦に入ってる系男子にはオススメです。