鍋レモン

ぼくは明日、昨日のきみとデートするの鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.2
⚪概要とあらすじ
「学園とセカイと楽園(がくえん)」「君にさよならを言わない」などで知られる七月隆文の小説を基にした青春ラブロマンス。

京都の美大に在籍する20歳の南山高寿(福士蒼汰)。ある日、彼は電車で大学に行こうとしたところ福寿愛美(小松菜奈)という女性に出会い、瞬く間に心を奪われてしまう。高寿は愛美に声を掛けるが、高寿のある一言を聞いた途端に愛美は涙を流す。その理由を尋ねることができずにいた高寿だったが、その後二人は付き合うことになる。周囲からもうらやましがられるほど順調に交際が進み、幸せな日々がいつまでも続くと考えている高寿。だが、愛美から思いも寄らなかった秘密を打ち明けられる...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“たった30日 恋するために ぼくたちは 出会った”

「あのっ また会える かな?」

⚪感想
切な温かいラブストーリー作品。

タイトル通りだけど説明されるまでは明確には分からない上手い作り。
原理としては説明されてもちょいややこしいかもしれないけどだんだん分かっていくし、ラブストーリーとしてシンプルに観れば素敵な作品。

2人が出会ってから仲良くなるまでが早くて助かった。

福士蒼汰さん演じる高寿は髪の毛を切ってからかっこいいし急に恋愛こなれ感出てくる。

小松菜奈さんはどの角度もフェミニンで可愛い。

東出昌大さんが『寝ても覚めても』では合わない役だったけど、今作はハマり役。



⚪以下ネタバレ



高寿と愛美の時間の流れが逆。巻き戻しという訳ではなく一日の経過が反対。
5年に1度の30日間だけで、
高寿=5→10→15→20→25→30→35
愛美=35←30←25←20←15←10←5
の周期。
しかし、同じ世界にいる訳ではなく愛美が高寿の世界に来ることで成り立っているらしい。そのため12時を過ぎると消えるシーンがあったりする。

高寿の人生に比べて愛美の人生大変すぎるとは思う。高寿は愛美と中が深まるけど愛美はどんどん高寿と離れていくし、自分の経験したことを隠さないといけない。
もし愛美が予想外のバタフライエフェクトが発揮されるような行動をとったとすると愛美が経験した過去と高寿がこれから経験する未来は変わんないのかな。
お互いに昨日あった人は次の日になっているはずだからその概念で行くと2人の過ごした人数分いるよななんて思ってしまう。

高寿中心のシーンは理解するターンでラストの愛美中心のシーンは伏線回収するターン。絵の掲示や犬の仕草、ビーフシチューのチョコレートとかあったけどね。
自分にとっての最後の出来事の度に泣く愛美が可愛そうで辛い。

箱の鍵ってどうしてたんだろう。

命を助けたり絵を渡したことはなしとして、出会いは電車だし、交差するってなると山手線の内回り・外回りみたい。

ファンタジー要素の原理としては突き詰めない方が作品を楽しめる。

愛美の高校生くらいの時のシーンはあるのに高寿の高校生くらいの時のシーンがなくて残念。
清原果耶さんが小松菜奈さんになるのなら、福士蒼汰さんは完全に中川大志さんに決定だと思った。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
鍋レモン

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