Masato

青空エールのMasatoのレビュー・感想・評価

青空エール(2016年製作の映画)
3.5
フリーパス14本目

原作未読

漫画原作の中では良い方

まず最初に思ったのが、原作はすごくボリュームありそうだなということ。高校生活3年間を原作で描いていてることを考えると、125分で描ききるのは難しかったと思う。

青春や部活動に比重を置いたためか、小野と山田大介の関係が若干薄く感じたためにラストシーンの感動さはあまり感じられなかった。劇中で2年生の頃をすっ飛ばしているので、おそらく原作でもそこで何かしらの関係性を増幅させる展開があったように見える。それは原作をひとまとめにする上でしょうがなかったと思う。

青春や部活動に関しては満足。主人公の吹奏楽のほうが重点的だが、野球の方も少なからずあって、一つの映画で二つ青春を味わうことができた。それも不足過ぎず、過剰過ぎずに描いていたところは良かった。
高校生ですが部活動はしてなかった方なので、こんな青春したかったなと早くも後悔をしている次第です。それくらいに純粋で爽やかに仕上がっていました。

主人公の小野が内気な性格から段々と成長していく様も良かった。
主人公が大事なことから逃げ、常に下を向いて声が小さいところは自分と重なるところがあって、そこがなんとも言えないリアルさを感じられた。私もこういう厳しい環境で努力していれば人間変わってたかもしれない。そう感じられた。

唯一不満なのは恋愛の描写不足だけです。恋愛関係で締めるのに描写不足はなんとも言えないと思いました。3年間の思いというのが伝わりきれていないと感じた。原作の良さが伝わってきたので、個人的には2時間半にしてでも見たかったところ。


山田大介くん役の野球青年感がリアル。友達にも笑顔が爽やかで高身長人がいるので重なってすごく良かった。

そして、松井愛莉が超絶可愛い。
Masato

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