Oto

僕はうまく話せないのOtoのレビュー・感想・評価

僕はうまく話せない(2015年製作の映画)
3.8
去年のアカデミー短編実写賞受賞作。
頭の中では上手に話せるのに、テキストメッセージなら簡単に意思疎通できるのに、文字を愛しているのに、会話になると電話越しでさえも言葉が出てこないという辛さ、明確に伝わる。自分は吃音ではないけどすごくわかる不安と疎外感。
頭ではわかっているのに聾者のふりをして道案内を断ったり、吃りながら長い時間をかけて父親に伝えたり、手話を覚えてみたり、実際にこんな苦労をしているんだろう。怒涛のような脳内シミュレーションのシーンとsnap judgment(脳内判断)がとても印象的。
嫌われるかもしれないけど自分を明かそうと覚悟をしたうえで彼女に会ったわけなので、ラストはかなり救われる。

Music's the pleasure the human soul experiences from counting without being aware it's counting.
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