クラフトマンパンダ

ディスクローザ―のクラフトマンパンダのレビュー・感想・評価

ディスクローザ―(2013年製作の映画)
2.7
ある事件で銃で撃たれながらも(防弾ベスト着用)追い詰め犯人確保に貢献した日、祝杯をあげたのちハンドルを握り ある種高揚した状態での帰途につく人気の無い道中、自転車で結構なスピードで走行中の少年にサイドミラーが当たり少年は転倒。
動転なのか咄嗟の自己保身に感じる暫く周りを警戒しながらも恐る恐る近づき、少年が意識がないことでやっと通報し嘘の証言(第一発見者を装って)をしてしまう刑事マル(ジョエル・エドガートン)

捜査の帰り道、近くを走行中で事故現場へ急行した2人の刑事。

マルのどことなく落ち着きのない様子に
全てを察し、有能な部下 マルのこれからを案じていたようにも 何より警察の体面を重んじて、真実を見抜かれたことを察して事実を打ち明け動揺するマルにあくまでも第一発見者を演じ続けることを強要するベテラン刑事カール(トム・ウィルキンソン)


カールと行動を共にし、これまた現場でのマルの様子に疑念を抱き のちに被害少年のシングルマザーに同情とも愛情ともつかない感情を募らせ真実を暴こうと独自に調べ始める熱血漢ジム(ジェイ・コートニー)


この3人が織りなすクライムヒューマンドラマ。


事故の加害者、刑事マルは決して悪徳刑事ではなく自身が起こした事故と被害少年への罪悪感に苛まれ、組織(警察)や家族を巻き込むことへの恐怖と罪悪感との葛藤に苦しんでいく。

少し話が脱線しますが、近年一線で活躍していた芸能人も何人か轢き逃げ、当て逃げ事件を起こしていますが人という生き物は自身の不用意に過ちを起こしてしまった瞬間に自分の弱い心が露呈してしまうことは多分にあると思います。

必ずしも道徳心がない人間だけが自分の過ちから逃げる訳じゃなく本来は正義感が強い人間であっても咄嗟に悪魔の囁きに負けてしまう人は沢山いるのではないかと本作をみて考えさせられました。

本作にはマルをはじめとして根っからの悪人は出てこない。

そんな誰でも起こりうる題材がストーリーの軸になっています。

ただ飲酒運転での事故ですので勿論、
不慮の事故ではないです 笑


主演のジョエル・エドガートンが主演、脚本、共同制作した本作
リアリティもあるし、決してつまらない題材ではないと思うのだがあまり話題にもなってない作品だと思うし平均スコアが物語っているように今ひとつ何かが足りない。

観終えた後もなんかしっくりこない。
でも何が悪かったかもわかりません🤷🏼‍♂️

強いて言うなら3人それぞれの感情の描き方が中途半端に感じるのと、終盤の件が
ちょっと唐突過ぎるというか無理やり感が
拭えず。
ラストの解釈も難しい😓


退屈とまでは言えませんが正直、余りお勧め作品とは言い難いです。 笑


          24' 2月29日 0時