《2018#87》
史実に基づいた物語。
ナチスによるホロコーストは有名で私も知っていますが、オスマン帝国(現在のトルコ共和国)によるアルメニア人大量虐殺事件の事は知りませんでした。
知るために鑑賞しました。
オスマン帝国によるアルメニア人の迫害は観ていて辛かったです。迫害する背景は分かりませんでしたが罪もない女性や子供なども殺され、家族を失ったミカエル(オスカー•アイザック)を思うと心が痛みました。
アルメニア人の虐殺を命がけで記事にしていたクリス(クリスチャン•ベイル)の行動が素晴らしかったし、恋人のアナ(シャルロット•ルボン)がミカエルに惹かれていくのを知りながらも感情を抑えてアナの手助けをしていたのも好感が持てた。前半はちょっと嫌な奴だなと思ったけど、後半はとても素敵な人だと思った。
ミカエルにも手助けをしていて、なんて器の大きい人なんだろうと思った。
1つ残念というか可哀想だったのが、イスタンブールで知り合ったトルコ人の青年。最期が悲しかった。
この大量虐殺によりアルメニア人は150万人がなくなったそうです(数は諸説あるようですが)。そしてオスマン帝国を引き継いだトルコ共和国は現在もその事実を認めていないそうです。
史実を知ることができたので観て良かったと思いました。