THE PROMISE 君への誓いの作品情報・感想・評価・動画配信

「THE PROMISE 君への誓い」に投稿された感想・評価

 歴史には疎いので、アルメニア人大虐殺の史実なんて全く知らなかった。
 ミカエルとクリスは一人の女性を巡って敵対しそうなものだが、同じ志を持つ仲間、そして同じ女性を愛した友として協力しあう姿が印象的だった。
ハヤシ

ハヤシの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジョージアを旅行した際に、日帰りでアルメニアを訪問した(陸路w)。そのときトルコによるアルメニア人虐殺の事実を知った。時間の都合で首都エレバンの虐殺記念館に寄らなかったが、気になっていたため鑑賞。

題材としては秀逸。当時のトルコ(オスマン帝国)の多民族性、イスタンブールの国際性
および西洋的エリートの存在は印象的。
アナが子どもたちへ『楽興の時第3番』(シューベルト)を流していたり。
また、当時の風俗を反映するような町並みや服装は自分にとっては目新しい。

だが、脚本や展開がもろにアメリカ映画のテンプレートで、全体が綺麗にまとまりすぎて中盤が退屈だった。恋愛要素を全面に出しすぎ。
これがもしアルメニア・西欧の合作だったなら、数段リアルでカオスな作品になったと考える。

アメリカにはユダヤ人と同様、アルメニア人コミュニティやそのロビー活動が活発らしいので、そういう背景のもとで本作が制作されたのかな。

直接は言及されていなかったけど、トルコ人がアルメニア人を迫害し始めたのは、青年トルコ革命(1908年)によってオスマン帝国(多民族)⇒トルコ(「単一民族」)へと国家観が変わり、アルメニア系が実質的に国民というよりも邪魔な外国人になったからか?それともその数世紀前から宗教の違いを始め、融和し切れてなかったのか?
オスマン帝国によるアルメニア人虐殺が題材。21世期初の大虐殺と言われ、その数は100〜150万人にも及ぶ。アルメニアはキリスト教を世界で初めて国教とした国として有名ですが、オスマン(イスラム)帝国の繁栄により、迫害され、過酷。。btw, 女優さんがめちゃ可愛かった。
Yukiko

Yukikoの感想・評価

4.3
2020年6月13日
『THE PROMISE 君への誓い』 2016年制作
監督、テリー・ジョージ。
この監督さんの『ホテル・ルワンダ』が良さそうだ。

1914年頃、オスマン帝国の時代。
南アナトリアの山間シルンは、トルコ人とアルメニア人
が共存する。
アルメニア人のミカエル(オスカー・アイザック)は代々
薬屋の家に生まれるが、医師を志していた。
学費の為にマラルと婚約し、その持参金で
イスタンブールの大学に学び、医師となって故郷に
帰る予定でいた。
イスタンブールの親戚の家に滞在し、そこでアルメニア
人の女性アナ(シャルロット・ルボン)に出会い惹かれる。
アナには恋人のアメリカ人ジャーナリストのクリス
(クリスチャン・ベール)がいた。


150万人が犠牲となったオスマン帝国によるアルメニア
人大量虐殺事件。
その時代に生き、事件の渦中となっていく3人の男女を
描いた映画。

クリスチャン・ベールさん出演。
もこもこ髭の為か?なかなか分からなかった。
もしや?と思って出演者を調べて納得。
なかなかいい役ですよ。
事の次第を冷静に観察する人がいてこそ。
世界は彼の報道を待っていた。
一時は殺されそうになって、はらはらしてしまった。

疑問が湧く。
何故、このような虐殺が起きたのだろう?
事の発端はなに??と。
wikiで調べ、アルメニア人の歴史を知る。
映画もよくできていてロマンスもありだけど、wikiの
アルメニア人の歴史も波乱万丈で興味津々。

自分とは異なるものを受け入れることのたいせつさ。
復讐、報復せず、話し合って妥協点を見つけたら
どうだろう?などと考える。
生きていくこと自体が報復になるという言葉。

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<アルメニア人虐殺> Wikipediaより抜粋
オスマン帝国内でのアルメニア人は、東部の農村社会
と都市部の貿易、金融業で成功した富裕層から成り立つ。
建築家、造幣官など中央政府と共存共栄していた。
19世紀、アルメニア人の中からカトリックに改宗し、西側
諸国の庇護を受け特権を受ける人が現れ、ムスリム住民
と軋轢が生じる。
諸々の戦争の結果、バルカン移民の中にはキリスト教徒に
対して復讐心を抱いていた。
アルメニア人口を抱えたロシアは、オスマン帝国内の
アルメニア人を支援、権利向上を目指した。
アルメニア民族運動が盛り上がった。
帝国内に秘密支部が設けられ、オスマン官吏を攻撃する。
ロシアからオスマン帝国に逃れてきたムスリム難民から
キリスト教徒のアルメニア人がロシア軍と協力していると
逆恨みの風評を流す。
アルメニア人をテロを行う危険分子と見なすようになった。
1894年、ムスリムとアルメニア人の大規模な衝突。
ユダヤ人コミュニティがアルメニア人を匿っていた為、
ムスリムによる襲撃を受ける。
アルメニア人の政党は国際世論に訴え、ヨーロッパ諸国は
オスマン帝国を批判、改革を要求するが、オスマン帝国
政府は何もせず、アルメニア人は抗議のデモをする。
それに対し、ムスリム民衆がアルメニア人を襲撃。
1896年、アルメニア人の革命組織がイスタンブールの
オスマン銀行を襲撃・占拠する。
都市部に住むアルメニア人の富裕層による欧米への移住
が相次ぐ。
1909年、アルメニア人キリスト教徒がムスリム住民に虐殺
される。アダナの虐殺。
1913年、次第にトルコ民族主義へと傾斜。
アルメニア人ゲリラによってムスリムの村落が襲撃され、
ムスリム殺害される事件が起きる。それにより、オスマン
帝国内の政府内外にいるアルメニア人への敵意が確実
となっていく。
1915年、アルメニア人の反乱を根絶する為にアルメニア
人を放遂する必要をオスマン帝国陸軍大臣が主張。
イスタンブールの著名なアルメニア人達が逮捕追放される。

統一派の諜報組織(特別組織)のもと、クルド部族民、囚人、
カフカスおよびバルカン半島からの避難民から編成された
非正規戦闘部隊によるアルメニア人をシリアの砂漠地帯の
強制収容所へ強制移住。死の行進政策。
アルメニア人虐殺指令がなされる。
1918年、バクーでアルメニア革命連盟が、報復として、
シーア派のムスリムを虐殺した。
ムスリムはバクーから追われる。
1921年、アルメニア人虐殺の首謀者と見られたタラート・
パシャがアルメニア革命連盟に所属する虐殺を生き延びた
キリスト教徒の青年により、ベルリンで殺害された。

1970年代、アルメニア解放秘密軍やアルメニア人大量殺戮
報復部隊などのアルメニア人過激派がトルコ外交官に対して
テロ行為を行ったり、無差別攻撃を行う。
これにより、トルコの反アルメニア人感情が生じる。
追放、虐殺されたアルメニア人が居住していた地域には、
現在クルド人が多く居住している。

1991年、旧ロシア帝国領におけるアルメニア人共同体が
ソビエト連邦から独立して誕生したアルメニア共和国。
その国が、トルコ共和国領となっているアルメニア居住
地域に対する領土的な主張を行い始める。

欧州ではアルメニア人虐殺をジェノサイド(国家あるいは
民族・人種集団を計画的に破壊すること )として認識。
が、トルコは否定。
欧州各国はトルコを非難。
トルコは非難を外圧と感じ、態度を硬化させる。

2009年、トルコとアルメニア間で国交正常化が実現。
が、虐殺問題は先送り。
ひろ

ひろの感想・評価

3.4
結構前からリストに入れてたんだけどなかなか見る事なく昨日たまたま彼女の映画を見て思い出したように見てみました!
シャルロットルボン鑑賞!
結構メインに近い扱いだったのでもっと早く見りゃ良かったと思ったりw

20世紀初頭に起きたオスマン帝国によるアルメニア人虐殺事件についてのお話。
ほぼ知識がないのであれですがトルコひどい事すんな〜!
もちろんいいトルコ人もいたんだろうけど戦争が絡むとろくな事がない!

クリスのおかげでアメリカに渡れたのはいいけど結局そのアメリカでも差別されたんだろうな〜なんて思っちゃう今日この頃。
せき

せきの感想・評価

-
ルワンダ虐殺を描いた傑作『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージ監督による、
20世紀初頭に起きた、オスマン帝国によるアルメニア人虐殺を題材とした作品。

不勉強ながら、本作を通じて初めてこの事件のことを知ったのですが、
勤勉で豊かな生活を送る少数民族の彼らが政府の目の敵にされる様は、
後のナチス政権下ドイツでのユダヤ人迫害を想起せざるを得ませんでした。

立場や人種を越えて他者を助けようとするも信頼してもらえなかったり、
助けた結果自らが苦境に立たされてしまったりと、
戦乱の中で引き裂かれていく彼らを通じて、
常識の通じない冷酷な世界が確かに現実にあったことを思い知らされます。

虐殺を逃れた彼らが時を経て再会し、
「生きること自体が虐殺を起こした人々への復讐になる」
という言葉の重みを噛み締めるEDは素晴らしいの一言。

ミカエル、アナ、クリスの三角関係が強調されるあまりクドく感じられる部分もあるのですが、
それでも、主人公たちの過酷な運命を丁寧に描く監督の手腕が光る力作だと感じました。

虐殺から生き延びた家族を持つアルメニア系アメリカ人のカーク・カーコリアンは、
本作の製作費9000万ドルの大半を個人的に捻出したそうですが、
彼は本作の完成を待たずして2015年に亡くなってしまいました。

現代の私たちに、約100年前の出来事を知る機会を与えてくれた彼に感謝しつつ、
二度とこのような過去が繰り返されることのないよう願わずにはいられません。
オスマン帝国によるアルメニア人虐殺を扱った作品。
日常からのいきなりの転落、友人の想い、家族の想いなどを切なく描いており涙なくしては見られない。
偏見ないトルコ青年からしたら気の合う医学生仲間
オスマン帝国からしたらアルメニア人の存在は癌だから虐殺して消し去る
ペンは強い、他国の干渉も必要な時がある。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.0
「ホテルルワンダ」の
テリー・ジョージ作品


クリスチャン・ベイルはやっぱり髭面が
よく似合うなぁと


人がこんだけ死んでて
殺されてもいるのき


これは戦争じゃない

っていう意識がとても怖いなぁと思った
第一次世界大戦中、オスマン帝国によるアルメニア人大虐殺を描いたヒューマンラブストーリー。歴史を知らないので戦争については語れないが、アルメニア人である主人公が幾度も困難に遭いながら生きて、頑張り続ける姿に自然と声を出して応援していた。彼が恋した女性とその恋人との3人の関係が、悲しいけどとても綺麗に描かれていた。彼たちの無言の眼差しに納得する。愛して止まないクリスチャンベイル、今回も本当に素晴らしかった!
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