やるだけやって軽率な行為だったと女を遠ざけようとして、結婚は? 子供は? と問い詰められるとそれをうやむやにしようとする。
男のズルさ、身勝手さが(演出として)いい意味で不快に表現されている。
変に美化されていないから男女問わず嫌悪する向きもあるかもしれない。
でも、そこがいい。
刑務所所長のフェルミノは家庭が崩壊しかかって、女囚のアマリ(アデル・エルザルコプロス)は自殺未遂をするまでにのめり込む。
結末はフェルミノにしっかりと責任を取らせてもっと惨めにするか、あるいは更なる狡猾さを見せて欲しかった。
それにしてもあのでかいモザイクには興醒めする。
見えちゃってるならしょうがないとも思うけど、どうせ大したものなんか映ってないんだからあんなでかいモザイクは不要だろうに。
それと、いまとなってはどうでもいいんだけど、アマリが収監される理由って明らかになってたっけ?