学校の文化部棟カルチェラタン取り壊し。
1963年が舞台なので、朝鮮戦争が終結し、今まさに60年安保から全共闘へと続く混沌とした時代。
戦後のどさくさで誰が親なのか判然としないところや、大学紛争勃興期の混乱がよく表現されていて、それがそのまま雑然としたカルチェラタンの存在や外観に反映されている。
物語の主題である俊(岡田准一)と海(長澤まさみ)の禁断の恋模様や、カルチェラタン取り壊しの解決が割とご都合主義的かつ純粋な善意で解決してしまうのは拍子抜け。
だけど、まあジブリなのでその辺りの優しい世界観は良しとしたい。