いじめられっ子だった乙骨が、事故死して特級過呪怨霊となった幼馴染の里香ちゃんに取り憑かれる。
彼女は乙骨を守るために、彼に害をなそうとする者達を呪う。
乙骨と里香との純愛もいいけど、乙骨と真希、狗巻、パンダとの友情がおなじくらい熱くてとても良い。
この映画の時点では乙骨の能力＝「里香ちゃんの存在」ということしかわからないので、夏油がそこまで執着する乙骨の能力の底はまだ知れない。
呪力や呪いの知識もなく、体力さえない状態で高専に転校してきて、数ヶ月過ごしただけで覚醒するのは少し尚早かなと思った。でもTV本編で怒りは大事な要素だと布石は置いてあるし、乙骨の出自が最後に明かされることでちゃんと納得できる理由づけがなされている。
正味のところ、夏油の「非術師を皆殺しにして 呪術師だけの世界をつくる」という目的はありきたりで、短絡的で、面白みには欠ける。
でも五条悟と学生時代からの親友だった夏油がどうやって闇落ちしたのか、そこが見えてくればだいぶ印象は変わると思う。
それにしても、冒頭で死んじゃダメだと連呼する乙骨の声に緒方恵美を起用するところに何某かの作為を感じるし、気づけば三石琴乃や山寺宏一もいるんだね…、ふーん…。
エ○ァンゲリオンかな?
