ねーね

イエスタデイのねーねのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2014年製作の映画)
4.0
女心のひとつもわからない。
高いところは苦手。
プールには飛び込めない。
自動車のエンブレムを盗んでもすぐバレる。
ビートルズに憧れるけど、楽器なんて弾けやしない。
映画館で会った初恋の子は失踪。
バス停でのキスは夢だったかも。
会いたくても会えないあの子に手紙を書いて、ペーパーバックライターを歌う少年は一夏で何を見つけるのか。

60年代オスロの坂道を駆け抜ける少年たちを、ユーモラスに、爽やかに描いた青春劇。
ひたすら微笑ましくて、男の子たちの友情ってやっぱりバカバカしいのになんだか素敵で、女は本当にむつかしい生き物なのだ。

生まれた時ポールマッカートニーに似ていたことが唯一の自慢ってのがもう最高に笑える。
バンドはいつか解散するように、永遠なんてどこにもないけど、未来のことなんかこれっぽっちも考えず、ただただ今この瞬間を不器用に走ってゆく彼らの姿に元気をもらった。
レコードに針を落としてみんなで耳をすませるときの沈黙は、いつだってすばらしく心躍る幸せの瞬間なのだ。
青春って最高だなあ。

#トーキョーノーザンライツフェスティバル
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