自閉症だからこそ高度な能力を秘めている、というリアルな設定から、鋼の肉体でのガチ格闘というアクション要素も楽しめる、脚本の妙が冴えてました。
少し残念だったのは、それぞれの登場人物が抱える問題だったり思想や関係性が一枚岩で、わりと簡単だったこと。
もっと因縁が絡み合っていたら、さらにのめり込めたと思う。
伏線の回収はテンポも良くて面白く、犬がブラックジャックする絵画をベリベリしたり、音声入力での会話だったり(少し言い回しが変だったことに納得)はナイス。
最後やっぱりそうなるよね兄弟!とかは読めたけど、それも◎
ヒロインとラブラブめでたしでなく、次へ走り出すところが設定を生かしてるし、続編への期待も生かしてるなぁ。
異質なものこそ恐れるというのは、より納得のいく言葉だった。