ねつき

ブラック・スワンのねつきのレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
3.8
「完璧だったわ」

すごい……。“役”に身を投じるというのを体現していた。ブラックスワンにこだわったニナと、ニナにこだわったナタリーポートマンが同時にみられるような。
なりふり構わず何かに打ち込むのって、危うくて儚い。真面目な優等生。遊びがないから、逃げ場もない。でも何かを超えると、優等生にしかできない作品が存在すると思った。
不真面目は真面目の本気を超えられない。私も、いつもどこかで手を抜いてしまう。100%の人には最後は敵わない。一瞬でも隙を作ったら負けてしまう。いつもそうだ。でも本気は疲れる。疲れるんだよ………。
本気を出すには、本当に四六時中、頭をそのことでいっぱいにしなきゃいけないんだ。それが疲れるし辛いことがわかってるから、いつも手を抜く。本気になれることが、あと人生で何回訪れるかな。ある意味夢の中。本気になった時の自分は超強いって、まじでわかってる。それが経験としてあるだけで、ましか。うん、十分だ。大丈夫今日も生きていける。

感銘を受けたのに、何故か感想があまり出てこない。なんでだろ。辛くなってしまった。
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