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婚約者の友人のbowcatのレビュー・感想・評価

婚約者の友人(2016年製作の映画)
4.5
夜遅く、ベルを鳴らして
足速に去っていく男
フランツの婚約者・アンナは
そのフランス人が昼間
戦死したフランツの墓石に
花をたむけた男だったと気づく

フランツの父親は開業医
アンナはそこに暮らしていた
アンナに招かれ家を訪れた男
どうやらフランツの古き友人のようだ
フランスを宿敵と思う父親も
彼との会話でフランツの思い出が蘇り
次第に打ち解けてくる
毎日、そのアドリアンを食事に招き
フランツの思い出話を語りあった
アンナとアドリアンはお互いに相手を
意識する関係となっていく
しかしある日、彼はアンナに告白する
それは驚愕の事実だった
そして打ち明けない真実も…

故人の婚約者と男、父と子、戦争の罪
心を埋める希望、いろいろなモチーフを
サスペンスの要素も加えて描かれる

アンナの時計は止まったまま
アンナはまだ若い、このままでいい筈がない

モノクロが回想シーンで急にカラーに
しかし、現在がカラーのときも
なんだか見ている側の心模様が
落ちているときはモノクロ
高揚しているときはカラー
そんな変化を表しているかのよう
上手に操られているようで気持ち良い😁
これも隠れた名作だと感じた
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