このレビューはネタバレを含みます
かなり“サプライズ”で怖かった。見ながら何度か足がビクッと動いた。
波打ち際のモダンな豪邸から逃亡するセシリア。彼女は夫エイドリアンに拘束されていた。
それから友人の家にやっかいになっていたセシリアだったが、エイドリアンが透明人間になって近くに“いる気配”がする。
その“いる気配”の演出がものすごく恐怖。小さな音でも敏感になる。で、屋根裏から下を見下ろして「やっぱりいたー」の瞬間。驚愕で大きい声が出そうになった。恐怖の音響も良かった。エンドロールの音楽も怖いし。
とにかく、演出と音楽と展開は最高に良かった。ジャンル映画として、かなり楽しめた。
で、ストーリーの疑問とか書いておく。
捕らえられてからのセシリアは本当に見えているようにしか思えなかった。空気でもうわかるようになったのかな? 夫婦だし。
で、本当にセシリアが正しかったのか? 透明人間は夫なのか? まあ、そうなんだろうけど、DVを受けていたのも裏づけがなかったような。
夫エイドリアンもそこまでセシリアに固執する必要があったのだろうか? どうしてもセシリアが必要だと思わせる何かがあれば、エイドリアンの変態性がもっとあったのではないだろうか。