ハリソンご苦労さま。
時というのは残酷なもので、特にタフガイを演じていた役者ほど、その残酷さが際立ってしまう。
我らがハリソン・フォードもその例外ではなく、アクションは無理をしていることがわかり、キャラ自体も老いをしょった色付けにどうしてもなってしまう。
でも、インディの新作が出ると聞いた時は、驚きとともにワクワクしたし、スピルバーグが監督から降りると聞いても、それでもインディの新作は映画館で観たいとずっと思ってた。
撮影時の大怪我の報も心配だったが、ハリソンは僕らの期待にしっかりと応えてくれていた。
老いぼれだけど、やっぱりタフガイだ。
今までのインディ・ジョーンズシリーズで観たことあるようなシーンが続く。
でも、それがいいんだ。
インディが、逃げて、追っかけて、殴って、殴られて、地図をなぞって移動して、にょろにょろがいて、なぜだかすいすいと謎を解いて、先に見つけて、取られて、取り返して、また取られて、帽子はちゃんと戻ってきて、いつものお決まりの、スーパーパワーを見せつけられて。
それでいい。
僕らは、そんなインディ・ジョーンズを観て育ってきたのだからね。
タイムラインに、過去のインディ作品が踊ってるのも凄く嬉しい。
ハリソン、ご苦労さまでした。
そして、もちろん。
ルーカスと、スピルバーグも、ね。
