OASIS

彼らが本気で編むときは、のOASISのネタバレレビュー・内容・結末

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

トランスジェンダーだからといってリンコを特別パーフェクト超人的に描き過ぎではないかというのもあったが、決して差別や偏見を持つことが悪い考えとは言えないという押し付けがましさは抑え気味であった。
荻上直子作品における、浮世離れした世界でそこにある種盲信的に生き続ける人達といった世界観がうまくマッチしていたと思う。
そこに付け加えられたトモ、子役のたくましさ溢れる演技が作品にメッセージ性を持たせることに成功しており、主人公としてもヒロインとしても申し分ない存在感であった。

トモの育児を放棄した母親が一方的に悪く描かれているわけではなく、女としての面を重視して娘を蔑ろにしてしまっても、結局は本当の母は一人であるという切っても切れない関係の複雑さが描かれていて良かった。
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