主人公のミシェルは、ゲーム会社の女社長であり、デカイ家に一人暮らし。
映画はそんな彼女が覆面男に襲われているシーンからいきなり始まる。
警察に通報もせず、冷静に部屋を掃除し、風呂に入り、何事も無かったように仕事をするミシェルに、何か得体の知れなさというか、不気味さを感じる。
犯人はどうやらミシェルの身近にいる人間のようだ。果たして誰なのか...
というサスペンス要素よりも、人の心の闇と欲望の話という印象が強い。
主人公を筆頭に、登場人物の大半が、どっか壊れてる。
とゆーか、欲望>モラルな人たち。
薄氷を踏むような人間関係も少し恐ろしいが、皆んなソコソコいい歳なのに自身を律するとか出来んのかいw という滑稽さが笑える。
それにしても、主人公ミシェルを演じたイザベル・ユペールって、64歳なのか...
還暦を過ぎ「おばあちゃん」と呼ばれても不思議ではない年齢なのに、なんなんだ!この色気はっ!
まさに生涯現役、ということか。