ゆーさく

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのゆーさくのレビュー・感想・評価

4.0
I'm lovin'it!これは面白い!


マクドナルドのシステムの生みの親マクドナルド兄弟と、そのシステムに一目惚れし、フランチャイズ化を申し出るビジネスマン、レイ・クロックの成功と確執の実話。


「バットマン」の頃から変わらないマイケル・キートンの野心にギラつく瞳とその目力!悪人顔!
それがこれ以上活かされてる役柄は無いだろうなって思う。


レイの成功への野心は、結果的に人の良いマクドナルド兄弟から、彼らの慎ましい権利を奪い取ってしまう。

マクドナルド兄弟が、自分達の店を「マクドナルド」と名乗ることが出来なくなって、看板を付け替えなければいけなくなるシーンはあまりにも悲痛…



しかし、それでもレイのことを悪人だとか、憎い奴だとは思えなかった。

レイの行動は強引で横暴ではあるけれど、自分が一目惚れしたマクドナルドに対する愛情は失ってなかったように思うから。

創始者の兄弟ですら気付かなかった、マクドナルドの素晴らしさの本質にいち早く気付いたのも彼だったわけで。


どう考えても善人じゃないし、感心できない行動は取るけれど、愛するモノのために一生懸命努力してる人だから、俺はレイのこと、嫌いになれないな。


お気に入りのシーンは、マクドナルド兄弟がスピーディーなハンバーガー作りのための道具配置と店員の動きを試行錯誤するところ。


脚立の上からバイト達に指示を飛ばしながら、オーケストラの指揮を取るみたいに楽しそうに定規を振る弟が微笑ましくて素敵。

スピードとシステムこそ命のマクドナルドが誕生する名シーンだ。


あと、レイがチェーン展開のためにオーナーとして目を付けたのが中流家庭の若い夫婦たち、というのも良い。


くるくる忙しく立ち回り店内を切り盛りする旦那さんと、それを見守りながら店の外で、客の子供ににこやかにキャンディ配る奥さんの画は、幸せな光景過ぎて涙が出そうだった。

マクドナルドは働く者にも夢を与える企業なんだと一瞬信じてしまいそうな光景だった。


いやほんと、マクド食いながら観れたらサイコーやったろうけど、いかんせん匂いがね。。。
劇場内4Dみたいになるから。。。


あと、初期のマクドナルドのマスコットキャラってなんか醜悪な顔してるな。
なんだこれ。
いや今のピエロも大概やけど…
ゆーさく

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