「ははwwwくだらねぇwww」って感じの映画。
いや馬鹿にしてる訳でなく。
馬鹿を真面目にやりすぎてこうなったのか、真面目に馬鹿をやりすぎてこうなったのかは定かではないんだけど、
例えば子供の喧嘩に国が軍事勢力の全てをつぎ込んだらこうなっちゃいましたみたいな、
とにかく振り切っておかしくなっちゃった感じの映画です。
綺麗事で終わらせるんでなく、
ちゃんとキャラクターはキャラクターのままで、しっかりオチつけてくれててかなり好感。
何より「あのセリフ」をブチ込む編集の手腕がキレッキレでした。
で、始まる音楽がクリープハイプの「イト」…
こりゃまいった。サイコー。
あと、何気に子役の使い方がここ近年見たコミックムービーの中では一番「上手」だと思いました。
括弧付きなのは、純粋な子供らしさの演出というよりはデフォルメされた子供のキャラクターとしての使い方が飛び抜けて上手いと思ったからです。
かの名作「ちはやふる」シリーズでもそこだけが残念だったので。
同監督の「ジャッジ！」「恋は雨上がりのように」は観ているのですが、それらより確実に一つの作品として完成されてると思います。
そういう意味で、この監督は明らかに振り切りコメディが向いてると思いました。
「ジャッジ！」みたいな現実性のあるシチュエーションのコメディだと役者の過剰な芝居に鼻白んでしまうし、
「恋は〜」みたいな『ヒューマンドラマにちょっとコメディを入れ込む』みたいな演出をしようとすると、隠しきれないやりすぎ感が出てしまう人だと思うので。
