Masato

デッドプール2のMasatoのレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
4.9

最高としか言いようがない!個人的には前作に劣らない傑作だった。

前作同様に、映画や音楽などのパロディが多すぎて1回見ただけじゃ列挙できない。
とりあえず、町山さんが言ってた、シャークネード、セイ・エニシング、アニー、a-ha Take on Me、Skrillex - Bangarang、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア、愛のイェントル(Papa can you here me ?)、氷の微笑、ムカデ人間、最近の007を見ておけば楽しめる。個人的にはジョン・ウィック、DCEU、ターミネーター2、スターウォーズ旧三部作は知ってた方がより楽しめる。
そして、X-Menシリーズ、MCUシリーズ、「ウルヴァリン X-men Zero」と「グリーンランタン」と「LOGAN」は鑑賞必須!とにかく映画をたくさん見てれば見てるほど笑える映画だ!

脚本がハンパない。とことん笑わせにくるのに、話に深みを持たせている。あまりにモラルの低いデップーかと思いきや、これはLOGANのような、喪失と再生の物語であって、「愛」がテーマになっていた。まさか感動するとは…。いつもの第四の壁を破る演出が素晴らしい。御都合主義すらジョークに変える。しかも、ハリウッド映画界隈では敏感になっている「ポリコレ」を盛大に皮肉り、X-MENシリーズで、ブライアンシンガー監督がゲイであるが故のマイノリティとマジョリティの描写や、公民権運動時の黒人問題をメタファーにした描写も皮肉るというやりたい放題さ。どう考えればこんな映画が作れるのか。

破茶滅茶にやるときはモラルを無視してヤりまくる。マジなときはまじめに描く。この真の優等生っぷりが最高の映画だった。

キャストに関しても最高。チョイ役でビルスカルズガルドは無駄遣い!テリークルーズ出てたけど、もっと破茶滅茶な彼を見たかったぜ…。まさかブ◯ピが見れるとは思わなんだ…え?マット◯◯◯ンも出てる?アランデュディックも?どこにいるんだ?サノス…じゃなくてケーブルのジョシュ・ブローリンもなかなか面白いキャスティング。とにかくユーモア溢れまくり!


やはり、デビッドリーチ監督は天才だった。




以下、パロディネタバレ



最初はローガンのラストシーン。
OPは007のシャレオツOPのオマージュ。
デビッドリーチ監督はジョン・ウィックを監督し、キアヌリーブスの犬を殺した。
ストーリーの下敷きはターミネーター2やLooper。
ラストシーンはローガンのラストシーンのオマージュ。
コロッサスにラジカセ持って助けを乞うシーンはセイエニシングのオマージュ。
キルスティンダンストとトムクルーズの下りはインタビューウィズヴァンパイアの話。
ウェイドとヴァネッサの三途の川のシーンはTake on Meの絵と現実世界の映像と同じ。
ライアンレイノルズはX-Mem Zeroでデップーを演じて、そのあとグリーンランタンで失脚する。その自虐。
赤ちゃんの足で組み替えるのは氷の微笑の名シーンのオマージュ。
過去を改変するのはフューチャー&パストのオマージュ。
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