盗撮ストーカー行為に熱中している青年（上野淳）が、愛しの女子大生（寺島まゆみ）の純潔を守るべく、密やかに暗躍を続けていく。実行犯と被害者の偏愛劇を描いている、日活ロマンポルノ。

盗撮という行為をメインに扱っているが、リアリティ路線の犯罪劇ではなく、マンガチックな青春ラブコメ路線に一貫。本作に登場するデタラメな盗撮テクニックを実践することは、ほぼ不可能だと思われる。

シナリオは至ってシンプルなものであり、女誑しの大学教授（小竹林義一）と、盗撮犯の青年を天秤にかけて、一途な愛情を注いでくれるのはどちらなのかと、ヒロインが考えあぐねていくパターン。

何よりも、ストーカー青年の恍然自失とした言動が、フィジカルかつエモーショナルに描かれているところが良い。レンズ越しでないと直視できなかった女性に対して、レンズ無しでも向き合えるようになる過程に、不思議な感動がこみ上げてくる。

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『聖子の太股』というネーミングの妙で公開時ヒットしたがカメラ小僧の奮戦記でズームアップの要素のほうが強い。金子修介脚本にしてはコメディシーンが少なく主役の寺島まゆみも最後にちょっとしか脱がない。
主役のカメラ小僧はどうみてもストーカーだよな、それでいいのか？寺島まゆみ！

主人公の盗撮青年が菅田将暉にしか見えなくてほんとに困った困った。盗撮場面はどことなく「愛のむきだし」を彷彿とさせて思わずニンマリ。しかし自分が童貞を捧げるミューズをこの人と決めてそれを頑なに守る姿勢はご立派だけどもついにその夢を果たした瞬間そのミューズの目の前で「おれは◯◯とやったぞおおおおお！」と咆哮するのは嫌だな少し見損なったぞ笑