ぬーたん

ガール・オン・ザ・トレインのぬーたんのレビュー・感想・評価

3.5
電車の中から目撃して…という出だしは、ヒッチコックの『裏窓』を思い出させる。ミステリー小説にもよくあるパターン。
覗きっていうヤツね。
『ガール…』というタイトルだけど主人公はガールではなく、落ち着きのある大人の女性、30代くらい。実際に演じたエミリー・ブランドは現在35歳。
アル中のイメージとはかけ離れた女優だ。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(タイトル長っ)の逞しき女性。
『メリー・ポピンズ・リターンズ』はどうかしらね?
今作の、アル中・ストーカーという難しい役では、実際は似合わない気がするけど、迫真の演技で見せる。
元夫トムをジャスティン・セロー。
何処にでも居そうな容姿で、役には合っている。
現在の妻アナにレベッカ・ファーガソン。
エミリーと同い年。
『グレイテスト・ショーマン』の歌手役が記憶に新しい。
線が細く美しい。
子守のメガンをヘイリー・ベネット。
釣り目で個性的顔立ち。
日本で言えば、冨永愛か。
やや東洋的な神秘的な容姿。
エロいシーンありで、体当たりの演技。
メガンの夫はルーク・エヴァンス。
長身で筋肉質、イケメンでカッコいい。
何となくそうかと思った、ゲイと早くから公言。
カッコいいと大抵ゲイだわ。
女刑事はアリソン・ジャネイ。
クールでカッコいい。
俳優陣が豪華で上手かった。

女性3人を其々の視点から描く、という手法はありきたりながら、やはり面白い。ただ、ゆっくりと描いて欲しいのに、切り替えが早過ぎた。
それに、時系列が細かすぎて、シーンの移り変わりのスピードが速く、忙しない感じがした。
じんわりとゆっくりと行き、ラストで一気に、という怒涛の展開のサスペンスが好み。
105分という短さと、役者の演技で、サラリと観れる。
サスペンス・スリラーとしては、特段驚きもないが(この程度は想定内じゃ)まずまずという感じ。
設定にやや無理があったかな。
カメラやラストシーンにもう少し、迫力があれば良かったかも?
ぬーたん

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