ぼぶ

ガール・オン・ザ・トレインのぼぶのレビュー・感想・評価

3.4
「初めて体験する衝撃のラスト!!!」とか銘打って宣伝されると、ワクワクしちゃって、逆にダメなんすよ…もっと衝撃受けたラスト、いっぱいあるって…むしろ結構中盤からオチが読めてしまったので、映画や小説好きな人は特に、1度目は頭の回転緩めてボーっと観ることをオススメしたいと思う。
結構、オチを示唆するような伏線あるもの。

終始不気味な感じの暗度や、不気味な音楽、森がすぐにある田舎具合、こういった設定は絶妙で雰囲気が出ていて、時系列(これは別に超効果的かというと何ともだけど)も少し動かされるあたりも、まぁ良い意味でやや混乱する。

よくそんな電車からの一瞬で、昔の我が家や、その二軒隣の家の様子を見てるなとは思ったけれど、駅に停車してて…そこから発車するから、決まった車両なら、わりと観察出来るのかな。
タイトルのわりに電車要素は薄いのだけど、黒人のお母さんと赤ちゃんが隣に座ったあたりはよくこの作品を表していて良いカットだったと思う。

人は怖いし、記憶とはいかに曖昧かということも感じるし、切ない作品。

メガン役の人がタイプだ〜かわいい〜水滴で全てを悟る演出は素敵〜と思っていたら、同級生だったのは最後驚いた。笑

きっとそこそこ女の子を泣かせてきた男が観ると何とも言えない気持ちになるし、
無粋なおじさんが観ると、3人のガールが繋がってるのは物語だとしても、乗ったのは電車じゃなくて…みたいなしょーもないことを言いそう。

堂々と昼間からお酒が飲めない時は、クリアな水筒にウォッカとかをぶち込めば良いってことも学べる一作。
ぼぶ

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